メインバッテリとサブバッテリについて
キャンピングカーに搭載されているバッテリは、乗用車などに使われるバッテリとは異なります。
まずはバッテリについて説明します。
【メインバッテリ(エンジン始動用)】
乗用車と同じエンジン始動用のバッテリ
【サブバッテリ】
冷蔵庫や照明などを使用する為のバッテリ
【メインバッテリとサブバッテリの違い】
サブバッテリにはメインバッテリとは違い、ディープサイクルバッテリというバッテリが使われています。
大きな違いとしては、ディープサイクルバッテリは名前の通り、大きな放電にも耐えれるように設計されたバッテリです。キャンピングカーの設備などでバッテリが空になるまで使ったとしても、充電すればバッテリが復活し易いのが特徴です。
容量も大きく100Ah~110Ahのバッテリが多く、わくわくRVではそれを2台搭載しています。
充電設備の種類
走行発電 |
ソーラー発電 |
外部充電 |
エンジンの動力を利用してオルタネータによって発電します | 太陽光をソーラーパネルが浴びることによって発電します | 家庭用のコンセントを車両に接続して外部の電力から充電します |
主に”走行発電”と”ソーラー発電”によってサブバッテリに充電されます。外部充電はキャンプ場やRVパーク、ご自宅でご利用する際に利用出来ます。外部充電を利用の場合は電力を多く消費する電子レンジやドライヤー、IHコンロ、湯沸かし器などが使えます。
※当店の車両は搭載していませんが、キャンピングカーによっては発電機での発電方法もあります
3方式充電システムの概略図
メインとサブバッテリ、充電設備の種類で構成されるシステム図
本来はもっと複雑なのですが、ポイントを抜粋した充電システム図です。
次にシーン別の充電の状態を示します。
走行時 |
停車時 |
|
エンジン発電 |
ソーラー発電 |
外部充電 |
走行時は基本的にはエンジン(オルタネータ)の発電によって、メインバッテリとサブバッテリに充電されます。ただし走行発電よりもソーラー発電の方が電力が大きい場合はソーラーが優先されます。 | エンジン始動されず、外部充電していない場合はソーラーによる発電によってサブバッテリに充電されます。この設備で充電シーンが大幅に増える安心設備です。 | 外部充電は外部の100V電力を使用する為、多くの家電が使えるようになります。また接続中はサブバッテリにも並行して充電されます。ご自宅、RVパーク、キャンプ場などでご利用頂けます。 |
走行発電とソーラー発電を組み合わせることによって、多くのシーンで発電をしてくれるようになるので、ソーラー発電は是非組み入れたい充電設備ということが分かって頂けると思います。
※エンジン発電はエンジン再始動性を確保する為、メインバッテリの電圧が低い場合サブバッテリには充電されず、メインバッテリが優先して充電されます
サブバッテリを使い切ったらどうなる?
【エンジンの再始動性について?】
心配なのは、エンジンの再始動ですよね。サブバッテリが空になっても、エンジン始動は可能です。システム図で示しているように、メインバッテリとサブバッテリは切り離されています。メインバッテリからサブバッテリに充電されることはありません。
【バッテリを使い切っても問題ないの?】
エンジン始動用のバッテリ電力は確保出来ていますが、照明や冷蔵庫やFFヒーターなどの設備が使えないなど、不便なことがあるので、使い切ることはお勧めしません。当店では3方式充電システムに加え、大型サブバッテリを2機搭載しているので、通常使用に関してはバッテリは十分な余力を残しています。